365 保護観察付き執行猶予/緊急保護手続に立ち会う

最近,刑事事件で,裁判所から温情ある判決を戴き,
保護観察付きの執行猶予判決となりました。

    被告人さんは,小さいころから親との縁が薄く,
    愛情を受けてこなかったそうです。

    皆がうらやましがる一芸に秀でていたのに,それも余り評価してくれなかったと。
    能力は十分,でもそれを安心して開発するに足りる環境,
    つまり家庭の愛情の裏付けがなかった。

    中学校の後半からは荒れて,家出の繰り返し,
    悪ガキとばかりつるみ,喧嘩や悪さもしたけれど,
    それにしては初めての長期身柄拘束。
    しかも成人になってからのもの,それが今回の刑事裁判。

被告人さんは,
逮捕当時無職・住居不定だったところ,
裁判所はそこに配慮して下さり,執行猶予に保護観察を付けて戴いた。

    保護観察を付けていただけると,法務省の緊急保護も受けられ,
    最長6か月間の宿泊施設を無償提供してくれる。

    もちろん,指導者付きで,です。



私は,判決後,まず,裁判所内で,
将来地域に戻ってきた時に保護司になるだろう人の
オリエンテーションを被告人さんと一緒に受けた。

ただ,そこからが本番,
保護観察所の本局に行って,上官である保護観察官の面接等の手続を経る必要がある。
特に今回は,併せて,宿無しの彼のために,緊急保護の手続,宿泊施設の確保を求めることがある。

    本局は遠いので,途中の駅の乗り換えで,外に出て韓国料理店で昼食,スタバでコーヒー。


本局の方は,当然厳しいことも言うが,実は大変親切ではあった。

「今は建築の仕事しかないけどいいか」
「最長6か月まで宿泊施設に居られるが,
できるだけ3か月程度で,自力でアパートを借りる資金等を作って欲しい。」
「仕事は明日から始まるから。1日8000円だ。日払いで支給される」と。

実は,被告人さんは,当時お金もない上,着の身着のまま状態で,靴はなくて,クロックスのみ。

すると,担当官の方は
「最近は財政困難で,財務省も厳しいので,たいしたものは支給できないが」
と断りながら,それでも
新品の作業服上下及び作業靴一式を渡してくれた。

    単に古着を洗濯した物を,しかもお借りできる程度かと予想していたのでびっくり。
    私の見立てでは,決して華美や派手さはないものの,
    作業着も靴も相当しっかりしたよい品物でした。

    しかも借りるのではなく,戴けるのだと。

私は,正直,財務省,太っ腹!と思いました。
だって,執行猶予付きとはいえ,所詮犯罪者なのだから,我々は期待はできない。
でも,決して質は落としていないし,見た目も悪いものではなかった。

厳しい財政難,予算は削られて当たり前なのに,
ちゃんと配慮下さっているのが,とてもありがたかった。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

カテゴリー:刑事問題弁護士

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