354 慰安婦記者植村隆の生存権発言への異論と弁護士の立ち位置

<【遠くの声を探して】植村隆陣営の訴える「生存権」、それを天児都さんの前でも言えますか?[桜H27/1/21]>

上島さんの論説,胸に染みますね。
毎度のことですが,言わんとする趣旨や強い気持ちは,賛成賛同いたします。


ただ,念のため,弁護士や日弁連というものについて,
言い訳になるかもしれませんが,少し述べたいと思います。

天児都の訴えを聞き入れなかった弁護士は,
日弁連の方針を出したとのことですが,それは,おそらく言い訳で,
私見では,おそらく当時はサヨク全盛の時代でもあり,サヨク等からの攻撃や断交を恐れてのことかな,という感じがします。
あるいは,忙しくてそれどころではなかったのでそう言って断ったのかもしれません。


一般の方々には大変了解しにくい話ですが,
このブイのお話で出た弁護士の発言内容の真偽はともかく,
弁護士や弁護士会には,以下の事情はあります。

日弁連には,各委員会があり,
少なくともかつては,一委員会における先鋭なとも言える意見が,
日弁連全体の統一見解になることはあったと思います。
ただし,後に述べる司法の特殊性はあります。

    言い訳になるかもしれませんが,
    おそらく日本のどこの組織でもそうですが,
    ある専門部署の出した意見は,その分野の意見としては最も専門性が高いとみなされますし,他の部署は,別の専門分野を探求するので,同意見がよく分からなくとも,是認承認する,ということになりやすいです。
    それで,ある巨大組織の統一見解にのし上がることがあるわけです。

    それを,当該専門委員会のせいにすることはできませんが,それで
    一専門委員会の意見が日弁連の公式見解として扱われることになるのだと思います。

とはいえ,日弁連や,各県の単位弁護士会は,所属の各弁護士に対し,
政治の世界のように,党議拘束等を掛けるわけではないです。

    しかも,元々司法の特質から,個別案件毎に格別に処理でするので
    一律かつ一挙加勢に,全部の事件を同じ統一方針でするのではないのです。
    それは,例えば同じ弁護士の中でも,です。

    ちょうど,弁護士の仕事はまさにディベートの選手にすぎません。
    弁護士は,どちらの側もできように,訓練されています。

    要するに,同様の事件の原告側と被告側のいずれもできるわけです。
    例えば,交通事故の追突事故の場合,同じ弁護士が
    ある追突事故は原告側,別の追突事故は被告側に就くことも可能だし,現にそうしている。
    ただし,それぞれの事故が全く別の当事者同志のものである場合に限りますが。

    また,弁護士の個人的な主義主張で,ある事件の依頼を断ることはあります。
    医者のように,患者の拒否ができないわけではないのです。

      天児都さんの依頼を断った弁護士は,
      日弁連が党議拘束を掛けているかの惑わす言い方ではなく,
      「私は受けられないので,悪いがほかの弁護士さんのところに行ってくれ」
      と言うべきでした。



なお,植村隆の訴訟に100人以上弁護士が就いたという点は,
おそらくですが,前記同じ委員会や同じ仲間内で,名前だけを連ねている方も相当いるのではないか。
実際,事件担当する主任弁護士は,わずか1人や2人だったりします。
その訴訟対策本部?の中心メンバーを含めても実動10名前後でやっている例が多いかと思います。

    裁判所へ提出する主張書面の作成も,通常,100人が少しずつ書くのではなく,少人数が責任を持って書き上げます。
    それを回覧に回して,参考になる意見を募るという感じです。



あと,植村隆の記者会見における連続提訴予告は,植村氏の現時点での個人的意見ですので,どこまで現実味があるかは不明です。
彼の現在就いている弁護士が,次から次へと提訴を受任するかも全く未定なはずです。


いずれにせよ,弁護士の中からも,
橋下徹さんや稲田朋美さんも出てきていますから,
今後変わっていくのではないかと思います。

憲法改正があっても,弁護士は大きく変わります。

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