347 保険会社が支払拒否の態度を貫く事例(後編)

(346からの続き)
前置きが長くなりました。

保険会社が,最後まで闘う相手,
それは,保険金目的の意図的な事故なのではないかと疑われる事案です。
所謂保険金詐欺?と疑われる事案。

これはデフレ不況とかとは関係ないです。
バブル期等にもありましたし。



まず,人身事故で見た例でいえば,
3,4人の家族全員が,何故か複数の損害保険契約を締結している。
しかもその月額保険料の支払が1人10万円ほどにもなっている。
(高給取りの家庭では必ずしもない)
加えて,実際,かつて何度も何度も家族各人が人身事故に遭っている。

この例は,保険会社も,最初のうちは支払っていたようですが,
仕舞いには,やっぱり変だ,いい加減にしろよ,となったようです。
最後は完全支払拒否。

    ただし,こういうのは,重複保険禁止という事前対応がよいかと思います。
    一応複数重複契約の場合,解除・不払い原因として明記されているようです。
    ただ各保険会社の契約情報は個人情報ですので,相互流用は技術的に難しいのかもしれません。

    少なくとも重複が分かった時点で,厳しく,かつ柔軟に契約解除・清算・一本化する等の対策も必要でしょう。



次に火災事故・・・・家の場合も車の場合もあります。
要するに,火事になる火だねの存在や可能性等を認識しつつ,
適切な措置を取らずに,その場から離れた時に火災に遭っている。
場合によっては,何故か印鑑や通帳や重要契約文書等を持って家族で旅行等に出て,人がいないもぬけの空になったところに,火事に遭ったりとか。

車の場合,例えば
灯油タンクを後ろに積んでいて,それが倒れた等の異変(漏れや灯油臭)に気づきつつ,車から離れた。
車を置いて離れたところは,周囲に民家等もない場所(類焼の危険はない)。
しかも出火当日か前の日に車に載せた灯油タンクそのものは真新しく,蓋もきちんと閉めた上で載せたのに,僅かな距離の運転した結果蓋が緩んで?,倒れた際に灯油が流れだし,かつそれが引火したのではないかと述べるとか。。。


極めつけが,高級車の水没事故。
私が見た3事例はいずれも,ベンツ,セルシオ,ポルシェといった,800万円超クラスの高級車。
しかも比較的新車なのに,例えば,不案内の川沿いの細い田舎道を夜の暗闇にもかかわらず,通行等して誤って川に水没したと供述するとか
見通しもよく,障害物等も特にない海沿いの道を走っている時に,運転を誤って,車さらドボンとか。
逆に落ちようと思ったらむしろ絶好の場所と言えるかのところで落ちている。。


こうした各例の場合,事故に遭った人の主張が結果的に裁判で通ることもあるかもしれませんが,少なくとも保険会社は納得しません。
最高裁まで争うことも希ではないでしょう。

真実は神のみぞ知る,でしょうし,
保険事故者の保護等を目的とする保険契約の法的性格等から,法技術的に保険会社が敗訴することもあるかもしれません。

しかし,上記のような不可解な事例で,保険会社が,やすやすと納得して引き下がることはないでしょう。
少なくとも徹底的に裁判で議論を尽くし,厳しい検証等を経てからでないと,払えないでしょう。



友人の弁護士に聞いても,私が見聞した事案に似た事案を持っていたり,そうした不思議な事案の保険会社側の代理人だったりもあります。


「法律はやはり社会常識に従うべきだ」
と思わされる最たる例の1つです。

いずれにせよ,こうした事例につき支払を拒んだ保険会社が渋ちんで問題だとは言えないでしょう。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

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