342 表計算を学ばない公務員と学び直しの社会

【引用箇所:25分18秒~26分15秒あたり】

橋下市長の発言は,毎度毎度物議を醸しますね。

    ただ,慰安婦発言は結局大きな成果を上げましたし,
    それは,今からみれば,まことに時機に即応したものだったかもしれませんね。

    言っていることは超過激なようでも,いずれ近々,何らかの形で,実現しようとの機運が生まれるかもしれませんね。



私は,この長いブイの中で,1つだけ,心に引っかかったのがあります。
それが,前記引用した
(教育の無償化はもちろん)「いくつになっても学べる環境作り」
です。【25分18秒~26分15秒あたり】

日本は,「四十の手習い」などと言って,
一生技術を身につけるよう,学んでいこうという伝統はかつてあったと思います。

上のブイで橋下さんの言う大胆な務員給与見直しはひとまず置いておきます。

    公務員の人件費が年25兆円というけど(14分30秒の辺りから)
    たしか私が以前見た財務省の統計では27兆円だったはずですが,
    退職金も含めた額が27兆円かもしれません(当時の国の税収は年41兆円)。



私が言いたいのはそこではありません。

公務員は,一般に,表計算に象徴される技能習得を嫌うことです。
エクセル,ロータス123,三四郎,ナンバーズ(Mac)等々。

私は表計算が得意分野でマクロは何百も作っていますが,
公務員であった時分,一般職員に対し,マクロはともかく,表計算に慣れ親しむことをお勧めしたことがあるのです。

    とても便利だし,仕事だって結局楽になり,
    計算間違いの心配もなくなるから,皆学んだらよいと。
    絶対に後悔しないと。仕事以外の日常生活にも大いに役立つ。
    パソコンライフが充実する。
    ハローワークで学ぶと15時間もの関数の講義が1万2000円しか掛からなかったよと。
    (街のスクールでは20万円くらいする)

すると,そこまで言っても,皆怪訝な顔をされるわけ。

公務員は,税務署の職員さんは格別かもしれませんし,
経理や統計管理の方々も別格かもしれません。
それ以外の一般の職種の場合,計算をする仕事はそうそう多くはない上に,
仮に計算をする方でも,それが主要な業務であることは少ないわけ。

    だから計算の仕事が一部入る時でも,基本は電卓で処理する。

    ただ電卓でも,本当に間違いがなく正確そのものだから,実は凄いと思います。
    それはそれで立派なことなんだけど,ただその間違いをなくすために,
    とにかく何度も何度も真剣に検算を繰り返さねばならないわけ。
    身体を壊すほどに神経をすり減らす職員さんもいる。

    国家賠償の怖い公務員は命がけで電卓を叩き続けるわけ。

だからこそ,私が表計算を薦めた理由にもなっているのだけど,
それがどうやら公務員の一般の皆様は気に入らない。

第1に,余計な義務を課したと取るよう。
・・・・「決められた仕事以外は言わないで。」と
第2に,「弱者に歩調を合わせるべき」との組合運動方針とも矛盾すると思うみたい。
・・・・公務員の世界では,「(立場の弱い)車庫長運転手が一番偉い」(彼は表計算は扱わない)
・・・・計算が入る職種は,どちらかと能力のある人が就く職種であり,その余の多数派は内心は面白くない。
・・・・そんなことを学んでも,そんな「立派な仕事にこの私達が抜擢」されるわけではない。
第3に「結局,合理化により自分達の職種や仕事が奪われるのではないか」の危惧感。


今や高校の商業科の正規授業に採用されている表計算をこんな風に見るわけ。
現にハローワーク講座もあったり,職業訓練の助成金交付対象の技能に含まれているのに。

まるで平成のラッダイト運動?みたい。

確かにワープロよりは,ハードルはやや高いけど。
っていうか,表計算なんて,今や手習いにもならないレベル。
スマホやラインを使いこなしたりするようなのとそうそう変わらないくらいの便利ツールのレベル。

表計算の関数や,とりわけマクロになると,少しお勉強の要素がでてくるけど,
表計算ソフトを使うように心がける等でも,大変に便利だし仕事や生活が楽になる話

    私は,当時所謂「弱い者いじめ」をしたかったんじゃなくて,
    単に,四十の手習い的にやったらと言っただけ。



私は橋下さんの今回のブイのような徹底した苛烈な議論には未だ与していないですが,
国民が,昔ながらの「四十の手習い」的に,人生の何時如何なる時も学べる機会が保障されるべきだ,という点は賛成します。


公務員の皆様も,せめて様々な習い事をやって欲しいですね。
仕事や給与に直結するか否かに関係なく。

    ただ,公務員の方は合理的で,
    「大学に行くと,高い月謝を払わなきゃいけないけど,高卒で公務員になれば,その分給与は貰えるから,公務員になるのに大学に行くのは無意味だ」と豪語するのはよく聞きました。
    あるいは,「給与増加分以上に仕事や責任が増えるだけなのに,何故昇進試験を受けなければならないんですか」
    「ヒラの方が転勤しなくて済むので,昇進試験は受けたくない。」

    確かに無意味無価値な大学は実際多いけど,勉強や見聞を広めることを否定するのはどうかしら。

    大学に行って勉強・見聞を広めるのがコスト面で無駄だというなら,海外旅行もまさに無駄だよね。
    自宅で高級和牛でも喰った方が,コスパは良いわけだし。



過激な橋下さんの意見を,いちおう善解しておくと,おそらくですが,
世の中の多くの方は,生きていくために必死で資格を取ったり,習い事をする。
高いお金を掛けてでも技能習得に励む。
それでも収入は全然少ないことが多い。
これに対し,高い給与で安定した公務員の方は,それは全然しなくてよい恵まれた地位にある。
(かえってそうした習い事を忌み嫌う)。

そうした格差やギャップをとらえて,かのスピーチになったのかもしれません。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

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