341 尊属殺人ならぬ,尊属ハラスメント(子によるハラスメント)

私は,大学に入り,憲法の授業では,
刑法の尊属殺人の規定が,普通の殺人罪の罪よりも著しく重く,
憲法違反である旨最高裁判決が出た旨学びました。
憲法14条の法の下の平等に反するとの判決です。

    通常殺人罪では,3年以上の懲役,無期,又は死刑ですが,尊属殺人罪は無期懲役または死刑のみと、刑罰の下限が高く、酷く重いものになっていたのです。

この裁判は,まれに見る酷い父親で,子どもであれば誰でも殺したくなるような親です。
第一審ですら,実務では殆ど例がない二度の減刑を施してこの被告人女性を救おうとしました。
それでも尊属殺人の規定を前提にすると限界があるため,最高裁がこの規定を違憲としたのでした。
通常の殺人罪の規定で対応しました。

結局,尊属殺人罪の規定は,二度と適用されなくなり,結局削除されました。

ただ,その直ぐ後に学んだ最高裁判例では,
尊属傷害罪は,普通の傷害罪に比して著しく重くはないとして
合憲だというのでした。

当時,法律をかじったばかりの私は,前記違憲判決を画期的と思う一方,
後者の合憲判決を残念に思いました。
こんなの本当の平等なんかじゃない!,と。



話は変わって,最近,相談で増えているのが,
尊属ハラスメント,子どもによるハラスメントです。

大きくなった子どもが,一方の親に加担して,もう一方の親に嫌がらせ等をすること。

一方の親が,その配偶者と離婚したがっている場合に,それに子どもが同調して加担するのです。

問題なのは,例えば,離婚したい側にとって,その配偶者に問題があって,法的に離婚する原因がある場合にはハラスメントは起こらないのです。
それなら,とっとと離婚裁判(調停・訴訟)を申し立てて離婚すればよいのですから。

そうではなく,むしろ離婚原因は,その相手配偶者にはなく,
むしろ離婚したい側こそが有責配偶者であるのに,
なんとか離婚したり,財産問題を有利に運ぼうとするヤカラがいるのです。

そして最も問題なのは,そうした離婚をしたいヤカラ自身もさることながら,それ以上に,
子ども,つまり二人の子どもが,その離婚をしたいヤカラと手を組んで,嫌がらせや暴言を吐くことです。
根負けして自分の方から出て行くのを狙う。心理戦です。
既成事実をつくる狙いがあります。

そんな案件が立て続くと,人間不信になります。

    しかも,なんて酷い子だと私が相談者に言いますと,むしろ相談者が反論するのです。

    「いえ,あの子は本当に自慢の娘でした。」とか,「全く手がかかりませんでした。公務員にもなりました。」
    結婚式には沢山お祝いを出しました。私は自分の母親が私にしてくれたことは,我が娘にもしてあげたいと思って」とか言うわけです。
    そうした親心が,私は一層悲しいのです。
    おば捨て山の話を彷彿とさせる話です(こちらは子に回心はありませんが)

    そんな親に対し,バカ娘,バカ息子が,離婚したい側の親と結託して,嫌がらせやハラスメントをしてくるんです。



親同士の問題と,親子の問題は法律上全く別物です。
しかも前者が先決で,後者はその後の問題(後決)です。
順序を間違えてはいけませんし,一緒くたにされても困ります。

ところが,嫌がらせしたい子どもは,子の親に対する扶養問題や将来の分け前をネタにするワケです。
それをネタに,優先順位が早い,親同士の夫婦問題に土足で介入してくるわけ。
敢えて一緒くたに論じたがるわけ,
「(夫婦会議ならぬ)家族会議を開きましょう」とか言って。
ルール無視の悪党です。

これまで,常識的にいって,子どもが,自分の親の問題とは言え,
犬も食わない夫婦喧嘩や離婚に,どちらか一方に加担することが普通なかったのは,心情的なものだけでなく,理論的に全く正しいことだったのです。
もし子どもが口を出すとしたら,早くとも両親が離婚するかしないかを見届けてからでないと理論的に拙いのです。


犬猫畜生の類でも3日飼えば恩を忘れないと言われています。
こんな恩知らずな,恥ずかしい例は,本当に嫌です。

私は,こうして見たとき,あまり脈絡のない話ですが,
尊属殺人罪の規定は違憲無効であるが,尊属傷害罪は合憲とした最高裁は正しかったと思います。

    こんなバカ娘,バカ息子がいるなら,精神的な意味でも,
    親の恩を忘れるな,という刑法の規定が1つや2つあっても良いんでないかい,と。

    でも,リベラル一辺倒の時代背景なのか,1995年にこれも削除されたようです。
    むしろ残念ですね。

    だって,時代とともに,悪知恵の効くヤツが一層出てくるんのですから。
    刑法の規定ができた明治の時代以上に,現代では,存在理由があるかもしれないし,
    それを見据えていた規定だったかもしれないのに。



平等が過ぎると,問題なことも起きますよ。

家制度を廃止した憲法民法の規定も,基本理念は間違っていないかもしれませんが,
だからといって,あまり杓子定規にやると,家制度を破壊する以上に,家族そのものを壊したり,それで困る人が出てくるだけになることもあります。

    中国人の若くて美しい女性が,80歳過ぎの日本の伝統ある名家のご主人と結婚し,
    すぐその翌年,半分の資産を相続した。
    そしたら直ちに華僑に高く売り渡した上,即米国に移住,
    なんてこともできちゃいます。
    本当に財産目当てでしかなかった。

    しかもその中国人女性は,実は,韓国で整形手術をして美人に化けて日本にやってきた,
    なんてなると,笑い話にもなりません。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中