300 交通事故の被害は,医者でも親でも分からない

私は,様々な交通事故の被害者を見てきました。

それで思うのに,交通事故による身体の異変は,被害者本人でなきゃ分からないということだ。

実は,医者ですら分からないことがある。

    医者は,例えば鞭打ちだと,6か月で治療は打ち切りと決めているような方が多い。
    被害者本人が,事故前には全くなかった辛い症状に苦しんでいても聞く耳を持たない。
    しかもおかしなことに,「そんなに痛いなら,保険会社に許可貰って診療期間を延ばせて貰え」
    と訳の分からないことをのたまう例も3件も見た(ただし,いずれも愛知県)

    逆に,事故の大きさや傷害の程度を見て,治療の初期の段階から,この事故の症状固定期間(≒必要な治療期間)は3年だと予め決めてしまうような方も居る。

要は,儲けにつながらないのは,一日でも早く打ち切って,新しい客(患者)を診療したいし,儲けが見込める被害者については,予め期間を長めに設定するというのかもしれない。

    本来医者であれば,患者の真実味のある声に耳を傾けて対応することもかなり大事なことだ。

    事故や傷害の内容等から目安の期間を定めることはよいが,最後は本人の声やその時々の状況によって臨機応変に対応すべきはずだ。



私自身,交通事故は経験がないが,病気の経験から思うことは,
本人のことは本人の身体が一番分かっているし,
自分の身体は,事ある毎に自分にシグナルを発していることだ。
その声に耳を常に傾ければ良いのだ。

身体がぎしぎし言っているのに,無理を押して働くと,やはりおかしくなってしまう。
(そうは言っても,労働環境が悪い時は,大変ですが)。

交通事故も結局,本当に治ったかどうかは,本当のところは本人しか分からないこともあると思う。

    医師だからといって,分からないことも多いし,
    自分だけを診てくれるのではなく多くの患者を診察するから元々無理があると思った方が良い。

    まして医者は,より多くの患者を診ないと,病院経営を維持できないんだ。



しかも,医者ですら分からないなら,親族はもっと分からないと思った方が良い。

法律相談も親が来ても分からないことは多い。
・・・・小さい子や,入院中なら,代わりに来るのも仕方ないけれど。

それでも,子どものためを心底思って,代わりに来ているのであればまだよい。

    時として,本当に本人の意見なのかな?
    親の都合ではないのかな,とふと,頭によぎる瞬間があり,
    その時は嫌だなと思う。
    (その一例として,例えば,親が子どもに仕事を紹介したような場合,
    早く治療を打ち切ってでも働いて貰わないと親の面子がたたない場合だってもしかしたらあるかもしれない。)

交通事故による身体の異変等は,本人でないと分からないんだ,
医者でも,まして親はもっと分からない。本人でない分からないんだ。

そもそも,自分の怪我や病気は,自分がしっかり向き合って対応するしかないんだ。

    齋藤一人さん曰く
    「寒い冬の夜中,
    おしっこがしたいとき,自分の代わりにトイレに行ってくれる人はいない。
    自分で行くしかないんだ」と。

    これは笑い話ですが,
    親が本人の代わりに法律相談しても仕方ないのです。

弁護士は?
弁護士だってもちろん,分からない。
でも分からないからこそ,本人にちゃんと聞かないといけないと思う職種だと思う。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

カテゴリー:弁護士民事裁判交通事故

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