278 無過失の交通事故でひき逃げした場合の賠償金

交通事故といえば,必ず車が悪く,歩行者が正しいものばかりではありません。
被害者になった歩行者には大変辛い言い方で申し訳ないですが。

例えば,遊びに夢中の子どもが,突然道路に飛び出してきて交通事故にあったとします。
結果お子さんは亡くなってしまいました。

その場合,突然の飛び出しを運転手が注意しても予期できなかったとき,
運転手は無過失,つまり事故の責任を負わないことはあります。

ただ,その運転手が,子どもを轢いてしまったことでさすがに怖くなり,救護等せずに逃走してしまった。
しかも即死に近く,仮に助けるなどしても,命は救えなかったとします。

また,警察には自分の方から出頭はせず,警察から問われて初めて認めたとします。

その場合に,逃げ隠れしたことに対する運転手の責任は如何に。


①刑事責任・・・・警察への報告義務違反,病院等への救護義務違反の刑事罰を負う。

②民事責任・・・・遺族に対し,被害者を放置して逃げ隠れしていたことに対して民事賠償責任を負担。

②の賠償額や如何に?
事案や裁判所の見解によってもばらつきがありますが,
私の見聞した例では,逃げ隠れに対する慰謝料は600万円だったと記憶しています。

ただ,遺族からすれば,
ふざけんな,2000万円くらいは当然だ
と仰るかもしれません。

これを高いという見るか,安いと見るかはともかく,
仮に事故に落ち度がない中でのひき逃げの責任のみをとっても600万円の賠償金,
つまり普通の家庭では右から左に出せないような金額(民間人の平均年収が約400万円)の賠償が必要だということは,少なくとも覚えておくべきでしょう。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

カテゴリー:刑事問題民事裁判交通事故

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