254 宮沢俊義の憲法8月革命説は苦渋の表現

末尾に掲げましたビデオによる
NHKの経営委員の長谷川三千子先生の憲法論議はすごいと思います。

そのどれも説得的で含蓄があります。

ただその中でも,特に,その3で,かの宮沢俊義東大憲法教授が,
8月革命説を説くに至った経緯,その苦渋の表現,
とりわけ,「本当の革命や民主主義はこんなもんじゃないぞ」
との彼の忸怩たる思い
を解説してくれて,とても感銘を受けました。

然るに,今や佐藤幸治(京大憲法学者・最高裁判事)をはじめ,
多くの憲法学者が今やそれを不問に付して,あっけらかんと
「8月革命でいいんでねーの?」
みたいに言われると,がっかりですね。



また,主権という観念を日本の場合だけは,
①対外的主権と,②国内における主権とを区別し,
かつこれらを教科書の中でわざと遠く離して別々のところで記載している誤りがあること,
そしてそれは,米国により対外主権を奪われているからだ(憲法9条戦争放棄),
との解説も本当に目からウロコでした。


実は,学生のころ,法律学では,原則として
同じ用語は,別の箇所や別の条文で用いられていても同じ意味として使う

ことを先生に教わって知っていたからです。

    しかもそうしないと,覚えることが多くなりすぎて,試験勉強はやたらと大変になるのです。

それもあって,確かに,憲法の教科書を読んでいたとき,
違和感を覚えたことは現にありました。
前記①②の各「主権」は,同じ言葉なのに,全く別々に脈絡なく説明されている感じがしたのです。


要するに,こういうことでしょうね。

    アメリカ様が日本の主権に途中から関わったのでややこしくなったし,
    アメリカ様に気を遣って,日本でははっきりとした説明を自粛・避けるようになった。



長谷川先生から理路整然と日本国憲法の生成における欺瞞を聞くと
さすがに悔しい思いになります。

しかし,私は,こうしたアメリカに押し付けられた憲法や規定は,
そのまま中国の問題をあぶり出す基準として用いたらよいと思います。

人権や民主主義について,
本当は分かっているくせに勝手なことを要求してくる米国やその他の国々に対しても,です。


そういえば,
宮沢俊義のお弟子の芦部宣喜東大憲法教授は,
EUがまだできるかなり前に,
しかも学生が読む法学教室の雑誌に,
当時の西ドイツ,ボン基本法とドイツ主権の移譲の問題
(ECやNATO等に対して)
をしきりに論じていました。

宮沢先生のお弟子さんの芦部先生は,本当は,師匠のためにも,
日本の主権が米国に移譲させられている問題(9条)を本当は説きたかったのではないか,
と今では思います。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

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