223 被疑者被告人からは金品を預からない。

国選弁護人を定期的に請け負っていると,
何度かに1回は,お金を預かって下さいとか,
今の手持ちのお金を弁償に回して下さいとか,
○○さんに返して下さいとか
キャッシュカードを預かって,とか言われます。

本当に不思議ですが,何回もあるんです。

私は全部断ってきました。

せいぜい親族等にお願いしたら,と言って,丁重にお断りする。



中には,既に明確に断ってあるのに
「宅下げ依頼」を警察官をして,私の事務所に電話させる人もいる。
・・・・宅下げとは,娑婆にいる人に,物品を渡す手続のことです。

しかも時期を置いて,別の警察官に電話させたりする。
警察官は,早番・遅番があるから,その切れ目を利用されるわけ。

私が被疑者に書かせた反省文の宅下げと一緒に
ちゃっかり金品を宅下げさせようとする方もいる。

・・・・その場合,当然,金品のみ受け取りません。


犯罪者の方は,多くの場合,残念なことですが,
要は,これまで何をしてきたか分からない人が多い。。。

長年かつこれまで,両親や祖父母,兄弟に囲まれ,仲むつまじく,
かつ仕事もかなり真面目にやってきた中で,
たまたま出来心で犯罪を初めてしてしまったような,
身元・身寄りのきっちりしている人は本当に少ない。

    残念ですが,
    被疑者等は,地元から遠く離れて,
    場合によっては,何かから逃れ逃れるようにして,たどり着いた人とかも多い。

    大都会からなぜ,単身でかつ身寄りもないのに,
    愛知県の中でも片田舎に(名古屋ですらなくて)という方もいる。

    たよりにしている友人達も少ないし,
    仕事もちゃんとはしていない方が実際多い。

    前科の多い方や,初犯でも同種の犯行をかなり重ねている方も居る。



そんな中で,被疑者等にどんなに詳しく事情を説明されて,
お金を預かって下さいとか言われても,
何処で何をしてきたか知れない人のお金等は預かれません。

お金の入手方法が知れません。
仮に,一定の真面目な金が含まれていても,全部が安心できる事情がある人は殆ど居ない。

それこそ,マネーロンダリングになってしまうかもしれない。
別件余罪の証拠隠滅の片棒を担ぐことになるかもしれない。

    たとい被害者に弁償したいとき時でも,
    いったん親等に振込送金して貰って金の流れの証拠を残しつつ,
    その金で弁償して,その結果や過程をも裁判所に提出した方が裁判所も安心します。


こうしたわけで,私は,勾留中の被疑者等から金品は今後も絶対に受け取りません。
かなり気が合って,信頼関係を持てたように思えた被疑者等でも,です。

    これは国選弁護人として受け取らないのではないのです。
    仮に今後私選弁護人を受ける様なことがあっても,一緒です。
    報酬というお金のやりとりすら,親族から受け取ります。
    まして,それ以外のお金をや。
    とにかく,被疑者・被告人からは受け取りません。

それだけは勘弁して下さい。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

カテゴリー:刑事問題

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