215 司法改革,絵に描いた「法の支配」にしないために

212,213と,司法改革の問題点を挙げました。

私が言いたかったのは,
司法改革の本質は,法の支配の貫徹であり,
そしてそれは,弁護士の増員のみで実現できるほど甘くはない。
それのみでは道半ばすら到達できない。
ということです。

最高裁判所にも協力を賜りながら,周辺整備,
特に,証拠へのアクセス保障が強化されなければ,
法の支配は所詮絵に描いた餅であり,
2割司法の解決は無理であり,益々司法が国民から遠のくだけである。

    このように,弁護士のみの増員は,良識ある国民の非難に対する,単なる目先のごまかしでしかなくなってしまう。



【日弁連と最高裁判所の協議】
ところが,民事司法改革に関し,日弁連と最高裁判所の協議がなされている様子。


中でも,双方が,議題の成熟度が高いとされたものは以下のとおり。

①労働審判を扱う支部の拡大や非常駐支部の改善等

②文書提出義務の拡大や当事者紹介制度の実効化を検討
(証拠収集手段の拡充)

③算さん開示制度の改正等
(判決・執行制度の拡充)

④子どもの手続代理人制度の拡充


212,213の投稿からしても余りに当然のことだらけです。
最高裁判所も,ほかの議題よりは,一応?興味を持ってくれている様子なので,よいことです。


ただ,繰り返し述べるように,
裁判所は所帯が小さく,事件1件1件につき,時間や労力を掛けておられない。
予算も少ない。
結局,官僚のレトリックで,お茶を濁される可能性は大きいのではないか。

実は,裁判所は,ホンネの話として,
事件記録は,薄ければ薄いほどよい(主張書面や証拠類は少なければ少ない程よい)
という実態があるからです。
実際,前記所帯の小ささ故の忙しさもあります。


ともあれ,日弁連は,ほかはともかく,
これについては,問題意識をちゃんと持っているな,と思います。

【関連】
212,213,216

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

カテゴリー:The Rule of Law司法改革

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