166 思うにまかせないのが子ども(少年事件)

前にも述べましたが,日本人にお互い様の心がなくなってきたと思います。

少年を抜け出たばかりの若者の刑事事件で,
被害者やその親が,例えば加害青年をどんだけ非難してもよいです。
でも加害青年の親が頭を下げる時には,よほどの事件でもない限り,黙って受け入れて欲しいです。

もちろん事案によります。その上での説明です。


私が遭遇した加害者の親は,実害は殆ど無いのに,怒りまくって
「親の謝罪は受け入れない」
「弁償は不要だ。」
「本人に分からないように本人のために使ってくれと言われてもお断りだ」
「こんな謝罪をするより,親が子どもにちゃんと教育すれば良いんだ。親にそう言っておけ」
と弁護士の私にのたまう方が最近居るわけ
親の教育が悪いのにどの面下げてくるんだと言わんばかりに。


でも,どんなに親がやきもき注意したり,
先手を射ったり,尻ぬぐい等をしても,
自分ではないのだから,思うにまかせないことはある。


親自身どんなに優秀で,かつどんなに健康でも,
子どもはなかなか成績が伸びなかったり,どんなにケアをしても病気ばかりしていたり。

    その昔,数学の大変できる先生がいて,
    生徒にも厳しく,よく落第点を付けたそうな
    でも,我が子が,落第点をとったこと,
    学業が伸びなかったことをきっかけに
    生徒達にも随分優しくなり,落第点を付けなくなったそうな



そういうことは,子を持つ親は誰しも,多かれ少なかれ経験済みで,
だからこそ,吉田兼好は,
こうした経験を知らない,子を持たない人を指して
「さればもののあわれ知り給はじ」

と仰いました。

吉田兼好からすれば,
たとい子を持っていても,相手方の苦しい親の気持ちが全く受け付けないようなら,それこそ
「もののあわれ知り給はじ」
でしょう。

加害者の弁護人の立場で,偉そうには言えませんが
例えば

    「そんなにこちらの親を悪く言われるなら,
    そしてそんなにお宅が立派な親なら,
    子どもを絶対東大やハーバード大に行かせて財務事務次官にでもして下さい。
    親が言えばそうなるんでしょ
    絶対病気や事故で子どもが苦しまないように言って聞かせておいて下さい」
    「子どもにそう言えば,そうなるんでしょ」

と言ってやりたいくらいです。
・・・・ただそんなこと言ったら,私が損害賠償請求されそうですが。。。


吉田兼好じゃあないけど,日本は昔からこうではなかた。
戦後のおかしな教育,あるいは
何でも相手方をとことん一方的に糾弾することを是とする風潮が問題なのかもしれません。

    でもそれって,弁護士の仕事もそう??

    反省します。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

カテゴリー:刑事問題教育行政

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中