5 不文法の大きなメリット

法律家が不文法なんて!,などと言わないで。
現に英国の憲法は不文法なのだから。

早い話,法律はあればよいっていうものではないのです。
憲法の精神に矛盾するもの,利害関係にまみれた人達がこそっと作ったものは困るわけ。

オリンピックのルール等,コロコロ変えられるのを見て,苦々しく思う人は多いのでは?
また,人を殺してはいけない,人の物を盗んではいけない,というのは,法律があってもなくても誰でも知っていること。

最も問題なのは,こういうことです。
例えば情報公開法という法律を例に挙げますと,元々憲法は,国民の知る権利を保障しています(21条)。
ところが,行政の側は,できるだけ出したくない。すると,情報公開法を作る際,例外規定を多く設けるわけです。

すると,情報公開法を定めながら,むしろ情報隠蔽法をこしらえることになる。
憲法の趣旨に合っているのは,法律の名前だけ?,みたいなこともあり得るのです。

不文法がなぜこの世(英国等)に存在するか?
それは,時々の政府やご都合主義による明文の法律規則等とは別に,本来ちゃんとした正義が有るはずだとの確信があるからです。

これを自然法主義といいます。
法律の文言のみを絶対視して,これ以外の正義の観念を認めない立場を法実証主義といいます。

    後者の場合,結局,ナチスドイツによる「悪法も法なり」の台頭を許してしまいました。

    旧ソ連とかの独裁的な社会主義体制も,結局独裁者の万能性を法律にしたにすぎず,
    やはり「悪法も法なり」になっているのではないかとの有力な批判があります(ハイエク)。

     →227 香港デモに立ちはだかる中共の新「悪法も法なり」

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

カテゴリー:The Rule of Law

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